不動産投資運用会社2社:多様な働き方|ハイブリッドワーク実践事例
ハイブリッドワーク✕REMETIS 実践事例
新型コロナウイルスを契機に普及したリモートワーク。
対面でのビジネスが戻りつつある現在でも、出社とリモートワークを併用する「ハイブリッドワーク」によって時間や場所にとらわれず生産性の高い働き方を志向している不動産会社が増加しています。
一方で、膨大な物件情報をチーム内外で速やかに共有し、高い確度で事業性を検討しなければいけない不動産/金融業界各社では、対面のみのやりとりに変わる新しい業務様式の確立は急務の課題です。
その中で不動産投資運用会社A社とB社では情報プラットフォームにREMETISを活用し、柔軟かつ多様な働き方を実現。
効率よく情報を共有し、高い精度による分析を行っています。
各社で環境整備が進められる中、REMETISはどのように活用され、導入企業の業務をサポートしているのか。
取材からは、ハイブリッドワーク環境下においてその真価を大いに発揮するREMETISの新しい姿が見えてきました。
課題
・リモートワークにおいても出社時と変わらない質・量の情報共有を行い、高度な意見交換を行いたい
効果
・物理的に離れたメンバー間でのスムーズな情報連携を実現
・地図上に可視化されたデータを活用した高度な議論の実施
–大手金融機関系不動産投資運用会社A社の場合
A社は緊急事態宣言下における感染防止対策として、2020年4月からリモートワーク体制に移行。
REMETIS導入部門である物件取得チームでも、20名の従業員中19名が全員自宅勤務対応を進めてきました。
しかし、まだまだ紙文化が根強い業界。電子化による対応を進める一方で、実際にリモートワークが機能するかどうかは手探りの状況だったと言います。
現在ではハイブリッドでの働き方が定着しているA社物件取得チームでは、リモートワーク推進にREMETISがどのように貢献したのでしょうか。システム担当者さまに聞いてみました。
Q1 リモートワーク以前は、REMETISをどのように利用していましたか
日々持ち込まれる物件情報を効率的に整理して分析し、業務の生産性を高めていきたい。それがREMEISを導入した理由です。プラットフォームとして多様な情報を一元的に管理できる点、物件の場所を自動的に取り込んだり、地図上にプロットしたり、情報を比較・検討することができるなど、非常に優れたユーザビリティを持っている点を評価しました。運用方法としては、一人の担当者が物件概要書をREMETISにアップロード。他のメンバーはそこにアクセスして、物件検討をはじめとするさまざまなコミュニケーションを行っています。実際に使い始めてみると、Excelを活用していた頃に比べて、情報収集や資料作成の負荷が格段に軽減しました。
Q2 リモートワーク移行後の利用法について教えてください
新型コロナウイルスへの対応を余儀なくされたのは、我々がREMETISの導入効果を実感し始めていた矢先のことでした。しかし、リモートワークに移行したからと言って、REMETISの使い方自体を変えたわけはありません。むしろExcelと異なり各種作業を互いの自宅から同時進行で行うことができるので役割分担がしやすく、離れたメンバー間の連携に大いに役立っていると感じています。ブラウザ上のシステムでシームレスにやりとりできるので、使い勝手も抜群です。
Q3 システム担当者さまの視点から見て、REMETISの魅力を教えてください
REMETISは特別なことをする必要がなく、簡単にリモートワーク環境に移行できるシステムです。自宅からアクセスできる環境がスムーズに整う上、ローカルにおける管理も不要だから、システム担当が対応に追われることもない。感染防止へのスピーディーな対応が求められる中、その点は非常に助かりました。
不動産マーケットの競争は今後ますます激しくなると感じています。リモートワークのメリット、デメリットがまだまだきちんと整理できていない中、我々も今まで以上に効率よく、スピード感を持って動くことが求められるはずです。そうした中、REMETISは頼れるツールであり続けると思いますし、これまで以上に多様な情報の公開を期待しています。
–大手総合商社系不動産投資運用会社B社の場合
直接対面で話さなければ、コミュニケーションが難しい。そんな不動産業界における旧来の常識に対して、B社は業務効率化を目指し、ビデオ会議やチャットの活用を積極的に進めてきました。新型コロナウイルスへの対応としては、2020年2月後半の段階からリモートワークをスタート。緊急事態宣言以降は、契約の捺印や実査といった業務以外、すべてをリモートワークで行える環境が整備されました。結果、現時点においても働き方改革の一翼としてハイブリッドワークを行い、変わらず成果を上げています。REMETISは、B社の新たな環境に自然に溶け込みながら、その力を大いに発揮しています。
Q1 リモートワーク環境下でREMETISをどのように利用していますか
もともとはExcelを利用する既存システムを代替し、新規物件の取得検討を効率化するツールとしてREMETISを導入しました。Googleマップと物件情報の結び付けもできるなど、従来よりも各物件の詳細が把握しやすい点も魅力でした。導入後は、週1回の部会、関連部署との物件共有会議などのシーンで活用。コロナ以前から社内において既に不可欠な存在になっていましたが、それはリモートワーク実施後も変わりません。リモート会議などと連携させれば、自宅にいるメンバー同士で通常時と同じように高度な物件検討が行えるので非常に助かっています。
Q2 リモート会議において、具体的にどのようなメリットを感じていますか
REMETISの画面を共有して各物件の情報を互いに確認しながら議論を進めることで、対面と同じような活発な意見交換ができていると感じています。またExcelで物件を管理していた当時は、入力漏れなどよりその物件が検討中か検討済みかわからなくなり検討が前に進まないケースが多々ありました。これに対して、REMETISなら赤や緑のマークで視覚的にその物件が「検討中」なのかどうか一目で認識することができる。つまり、行うべき議論に注力できる状態をつくり出してくれるので、リモートワーク環境でも1つ1つの物件をより深く検討できるようになっていると思います。
Q3 特に評価している機能はありますか
物件情報を簡単に登録し、Excelでアウトプットできる点ですね。当社には各物件を管理台帳のようなものに保管する規定があり、上長との共有や監査への対応に大いに役立っています。今後、新型コロナウイルスが収束しても、リモートワーク化の流れは止まらないと考えています。我々の部会も社内からの参加とオンラインからの参加が混在していくようになるのではないでしょうか。今後もREMETISを積極的に活用し、リモートワークをはじめとする新しい働き方に対応しながら、事業の成功を目指して行きたいと思います。
取材後記
今回の取材から、情報収集の効率化のみならず、高精度な物件検討のための議論など、部門内、部門間のコミュニケーションが重要な業務をリモートワーク化する際に、REMETISは非常に有用なツールであることがわかりました。新型コロナウイルスの影響拡大で、対面や紙を基本とする従来業務からの脱却を迫られる不動産業界。その革新を頼もしく支え、より一層加速させていくツールへ。REMETISは、今後も不動産業界の課題に応えるべく進化を続けています。ぜひ、ご期待ください。